たつや旅館の各部屋にある「思い出日記帳」。
とうとう書く日が来てしまいました。
帰りの飛行機は夜7時発。それまでマサキさんに、北部を案内してもらえることになりました。まずはヒサコさんも一緒に、笠利(かさり)町でお昼ゴハンです。
道路に、小さな小さな、名前もない矢印だけの看板1つ。そこから車1台やっと通れる枝道を入って行くと、モンスーンという、オーシャンビューの喫茶店!
ほんとうに素晴らしい眺めです。お店の内装もこだわっていて、ここほんとに奄美なの?裏原宿とかでは?ていう位。いい雰囲気。また来たい!…と思っても、辿り着けるか自信ないですけど。
>2006/02/03追記:
>住所ようやくわかりました。笠利町須野506-2です。
>近々、行ってみます。
ここでヒサコさんとはお別れ。次は、忘れかけてた今回の旅のテーマ、「誕生日に桜が見たい!」
緋寒桜の名所、長雲峠(ながくもとうげ)です。
長雲には自然観察の森、という施設があって、山のてっぺんですごく寒かったけど、展望台から東シナ海と龍郷湾が見渡せる。
龍郷湾。晴れてたらなあ…
風強くて、ここで写真撮るのはけっこう命がけです。
園内には、昨日の金作原では散りかけてたサクラツツジが満開でした。
次は、奄美大島の名産。大島紬村へ。
着物に興味を持ってから、大島紬は憧れの存在です。今回の旅で、あちこち、「安く紹介できるよ」という声をかけていただいたけれど。
じつは最近まで、大島って伊豆大島かと思ってました…伊豆大島にも行ったことあるのに、です。着付けなんて浴衣でも怪しいかんじです。こんなレベルでは申し訳なくて、とても袖を通す訳にはいきません。
実際、工程を見てますます、あたしごときが着られるモノじゃないなぁーって感じがしました。
絹糸を一度織ります。模様にしたいところを糸1本ずつ、綿糸で括って染まらないようにする締機(しめばた)という作業です。それから、えー…全部ほどくの!?
糸に戻してから、「テーチ木で20回染めて、泥田で1回染める」×5回。
奄美の田んぼにはソテツ=蘇鉄の鉄分が溶け込んでいて、泥染めは、染料のなかのタンニンを泥田の鉄分と反応させて黒くするのと、泥のつぶで揉んで、繊維を柔らかく均一にするという目的があるのだそうです。
作業する人は、ずっと泥田に浸かって中腰。泥田にはハブも来るので、きつくて命がけなのです。
染め終えた糸を、もう一度織り直し。こんどは縦糸と横糸を、模様がぴったり合うように戻さないといけません。少しでもずれたら、針先を使って1本ずつ調整するのです。
大島紬の本物が、すごく高いのにも納得、と思いきや、作る人にはあんまりお金入ってないみたいです…時給にして200円程度、ってどういう事よ。
……
part2に続きます