昨年の1月、初めて奄美大島を訪れた時。
switchという雑誌に載っていた、元ちとせさんの故郷に行ってみたいなあ、と思ってた。
中心市街地の名瀬からは直行のバスはなく、同じ宿のお客さんがレンタカーで連れてってくれなければ、5回島に行ってる今でも、行けてなかったかもしれない。そもそも、ここを見なければ、5回も行かなかったと思う。
国道から脇道を下り、何キロか走った所に、集落があった。
バス停を右に行き、アダンの藪を抜けると、すぐ海。左に行くと、小学校がある。
当時、休校中だったこの小学校に、入らせてもらった。とはいっても人は誰もいなかったので、「おじゃまします」とアマミコ様(奄美の神様)に断ってから入った。校庭は手入れがされていて、奥には卒業記念の植樹で、ソテツが何本かあった。元ちとせさん名義のソテツもある。つまり、その年の卒業生は一人だったということ、だと思う。
校舎の後ろには山の斜面が迫り、ほんの少しの土地を抜けるとすぐ海。霧雨が降っていて、草が薫っている。なんだか山に抱きしめられている気分になった。あたしをここへ導いてくれてありがとう、こんなにキレイなところに。
元ちとせさんを育ててくれてありがとう、
この小学校も、廃校が決定したようです…
もっと詳しく、は2004/01/19をどうぞ