KERA・MAPの公演に行って来ました。
飛行機がどこかの南の島に墜落、奇跡的に助かった数人の日本人乗客と乗務員。
けれどその島は戦争中で、
来るはずの日本からの救援は何故か、いつまでも来ない。
乗客同士の争いも起こる中、「未来から来た」という女の子、マリィが現れる。
未来は、治せない病気はない、争いもない、みんなが笑顔でいるという。
戦火を花火のように見物し、しかし仲間内での殺人を見て戦争に嫌悪を抱く。
…いまの日本人と変わらない。
未来から乗ってきたロケットは壊れて地面に刺さっている。
「ロケットを直してみんなで未来に脱出しよう」
マリィは本当に未来の人間なのだろうか。
それとも、墜落のショックで、壊れてしまった乗客の1人なのだろうか。
ロケットは再び光りだす。現実か、幻覚か…
結末を観客に委ねたまま、幕が降りる。
あなたは、どんな結末を選びますか?
マリィの語る未来の世界に魅力を感じましたか?
いま、心に描いた結末が、そのまま現実の未来になるのだとしたら。
KERA・MAP次回作は、有名人の一切出ない「フルキャスト・オーディション」との事。
また、「健康」も再集。
大御所ともいえる今、初心に返り、自分の力を試すケラさんを、心から尊敬します。