怖い夢を見たのは8月の初めごろ。
お盆の時に元気そうな姿を見て、安心したばかりなのに。
お別れの場で、
「子どもたちが全部所帯を持って、長男のトゥジ(妻)もシマに慣れてきて、長男夫婦は一緒にご飯を食べに来てくれる。自分は兄弟の中で一番幸せ」と、あんたの事を言っていたよと、
本当に会う人ごと声を掛けられて。
「長男のトゥジの両親が、また3月に遊びに来るといって、本当に楽しみにしていたよ」
うちの両親、弟も楽しみにしていましたよ。
昨年、みんな一緒にカケロマに行った時にも、全力で遊んでくれて、
島に来てほんのわずかな時間だけど、
たくさんたくさん、
お義父さん。
あたしは幸せ者です。
「兄弟仲良く
おふくろをよろしく」
これからは、お義父さんのかわりに
家を守っていくつもりです。
出来の悪い嫁ですが、なんとかやってみます。
どうか見守ってやって下さい。
今のお仕事からは、リタイアすることになると思います。
もちろん、あたしでできる事があれば、
この後も少しずつ関わっていくでしょうけれど。
初めて、旅行で島に来てから4年半。
島の引力は
あたしの何もかもを変えてきました。
抗う術はなかったのかもしれません。
里帰りをした時には、
島での暮らしは、おとぎ話のように思えるのです。